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浮雲 (1955/日) Floating Clouds 製作 藤本真澄 監督 成瀬巳喜男 脚本 水木洋子 原作 林芙美子 撮影 玉井正夫 美術 中古智 音楽 斎藤一郎 出演 高峰秀子 / 森雅之 / 岡田茉莉子 / 山形勲 / 中北千枝子 / 加東大介 名匠、成瀬巳喜男監督が林芙美子の原作を映画化した代表作にして世界的な評価を受けた名作。ゆき子は戦時中に赴任先で出会った男・富岡と愛し合い、戦後に彼の下を訪れる。自堕落な富岡の生活に傷つきながらも、ゆき子は彼を見捨てられず…。 高峰秀子と森雅之の会話のやり取りが非常に素晴らしく、シナリオを手に入れて読み返したくなりました。ストーリーは結構ドロドロとしたものなのですが、比較的乾いたタッチで描かれており独特の空気が映画全体を覆っていて、それが不思議と心地良さを感じさせてくれます(山形勲が良いアクセントになっています)。 この映画の最大の魅力は、高峰秀子演じる主人公が我々男性の多くを占める「弱くて、人間のずるさを持ってそれを隠している」人間にとってまさに理想の女性であるということでしょう。自分勝手で見栄っ張りで卑怯な男の性質を理解した上で、変わらぬ愛情を持ち続けていてくれる・・・・・。まあ、実際にはそんな都合の良い女性にめぐり合うことなんてありえないのでしょうが、それでも夢見てしまうのが男の哀しい性なのでしょうね。 (8点) |
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