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zoom RSS (今日の映画)懺悔

<<   作成日時 : 2009/12/14 00:36   >>

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懺悔 (1984/露)
Monanieba
Repentance

監督 テンギス・アブラーゼ
脚本 テンギス・アブラーゼ / ナナ・ジャネリゼ / レゾ・クヴェセラワ
撮影 ミヘイル・アグラノヴィチ
音楽 ナナ・ジャネリゼ
出演 アフタンディル・マハラゼ / ゼイナブ・ボツヴァゼ / エディシェル・ギオルゴビアニ / ケテヴァン・アブラゼ

 旧ソビエト連邦時代のグルジア共和国で1984年に製作された作品。いまだ一党独裁体制が続いていた時代に、ソ連の過去の悲劇を真正面から扱い、スターリン批判ともとれるストーリーを展開した問題作ながら、その後に誕生したゴルバチョフ政権が進めるペレストロイカ(改革)、グラスノスチ(情報公開)の象徴的存在ともなり、ソ連国内で大ヒットとなった。87年のカンヌ国際映画祭に出品され、みごと審査員特別グランプリを受賞。日本では2008年12月に劇場公開が実現。


 「社会のためになることは全て道徳的である」というセリフがこの映画のテーマを象徴していると思いました。このような論理はソ連に限らず、さまざまな国家や組織において見られるものですが、そこで挙げられている「社会」の捉え方が問題なのではないでしょうか。

 この作品の社会は、その「社会」の意味が極端に言えば「社会を掌握している権力・権力者にとって都合の良い社会」なんですよね。そして、権力のそういった思考を多くの人々が恐怖に屈服し「沈黙」という形で受け入れてしまったことが大きな悲劇を生んでしまったことを、この映画は観客である我々に強く訴えかけているように感じました。この作品がソ連崩壊を招いた映画といわれるのも頷けましたね。

 本当に「社会」のためになることを為すためには、権力・権力者が無私であることが求められると思うのですが、欲望の生き物である人間が権力を持ちながら無私になることは中々難しいわけで・・・・・。それだからこそ、民主的な国家や会社はチェック・牽制機関を設けて何とか権力の暴走を食い止めようとしているわけなんですけどね。

 ところどころに挿入される幻想的な映像とラストの皮肉めいたセリフ、そして市長のキラリと光るメガネが非常に印象に残りました。

(7点)

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mini review 10437「懺悔」★★★★★★★★★☆
ソビエト連邦時代のスターリンによる恐怖政治を彷彿(ほうふつ)とさせる、時代の独裁者に翻弄(ほんろう)されたある家族の悲劇と告発を描く一大叙事詩。独裁者を偉大な支配者と呼び、痛ましい真実からは目を背ける独裁政権のあり方を真正面からとらえた。監督はグルジア映画界の巨匠、テンギズ・アブラゼ。ソビエト連邦崩壊前の1980年代に公開されて話題になり、1987年のカンヌ国際映画祭でも審査員特別賞を受賞。極めて社会性の高いテーマを扱いながら、幻想的で芸術的な描写で観る者に深い余韻を残す作品に練り上げた。[もっ... ...続きを見る
サーカスな日々
2010/02/06 00:04

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
TBありがとう。
権力の頂点にあるものは自分の手を汚さないですね。
「民衆のために」という論理をうまく使って、組織機構を圧制的なシステムにしてしまう。
kimion20002000
2010/02/08 00:19

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