(今日の映画) 戦場のピアニスト

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戦場のピアニスト (2002)
THE PIANIST

上映時間 148 分
製作国 フランス/ドイツ/ポーランド/イギリス
監督: ロマン・ポランスキー
出演: エイドリアン・ブロディ, トーマス・クレッチマン, その他

(あらすじ)
1939年、ナチス・ドイツがポーランドに侵攻。ワルシャワのラジオ局でピアノを弾いていたウワディスワフ・シュピルマン(エイドリアン・ブロディ)とその一家は、ユダヤ人に対するゲットーへの移住命令により、40年、住み慣れた我が家をあとにする。ナチスの虐殺行為がエスカレートする中、ウワディスワフはカフェのピアノ弾きとして日々を過ごす。42年、シュピルマン一家は大勢のユダヤ人と共に収容所へ送られるが、ウワディスワフは警察の友人の手で一人収容所行きを免れた。43年、ウワディスワフはゲットー脱出を決行。旧知のポーランド歌手ヤニナ(ルース・プラット)の手引きで隠れ家に移った彼は、僅かな食料で食いつなぎひっそり暮らし続けた。だが隣人に存在がバレて脱出、親友の妹ドロータ(エミリア・フォックス)と彼女の夫のもとを訪ね、新しい隠れ家に住む。夏になる頃、ワルシャワ蜂起が始まり街は戦場となった。ある晩とうとう、ドイツ軍将校(トーマス・クレッチマン)に見つかってしまったウワディスワフ。彼がピアニストてあることを告げると、将校は彼にピアノを弾かせた。演奏に感動した将校は、ウワディスワフをかくまってやり、その数週間後に終戦が訪れるのだった。


 いろいろな意味で凄い映画でした。感動モノなのかと思って見始めたのですが、前半部分のユダヤ人にたいする余りに酷い差別の状況や後半部分の主人公の生に対する執着心の凄さ、ワルシャワという一つの都市が廃墟になる様等々圧倒され続けました。見終わった後は、もう感動とかそんなものではなく放心状態になるほどでした・・・・・。(マスコミは上映時に感動の作品みたいに言ってたけど、そんな甘い作品じゃないですよ、これは。)
 
 主人公を助けたドイツ軍将校(他にもユダヤ人の命を救ったそうです。)が最後に捕虜となり、主人公の知人に助けを求めるシーンは、いわばホロコーストを国の命令のもと実行せざるを得なかったドイツ軍兵士もまた戦争の犠牲者であったんたんだなと思い非常に考えさせられました。(彼は、ソ連の捕虜収容所で亡くなったそうです。)

 非常に重く暗い映画です。ただ、ロマン・ポランスキー自身がユダヤ系ポーランド人ということもあり、その時代を生きた人間のみぞ知る当時の雰囲気が伝わってきます。本当に凄いとしかいいようがない作品でした。(ワルシャワのゲットーや、廃墟となった市街が完全再現されており、なんと制作費は45億円だそうです。しかし、今度の「オリバーツイスト」は80億円とのこと・・・凄すぎる。)
 
(9点)


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この記事へのコメント

makoto0172
2006年01月22日 17:12
私も随分前に見ましたが、感動とかいう言葉は相応しくないと思いました。ショック受けますよね、見ると。ポランスキーはドイツ人でも人を助けユダヤ人でも人を見捨てる事があるのを描きたかった、とインタビューで言っていたように記憶しています。

映画公開時にはこの話のモデルとなったの方の息子さんが日本通で日本語でインタビュー受けていました。
TM
2006年01月22日 17:45
makoto0172さんコメントありがとうございます。
この映画のモデルの息子さんは、奥さんが日本人で今は日本の大学で教鞭をとられているそうですよ。

たろ
2006年01月22日 20:26
初めまして。こんばんは。
弊ブログへのトラックバック、ありがとうございました。
こちらからもコメント&トラックバックのお返しを失礼致します。

この作品は、この時代を直接的に重く描きながら、時間の変遷や人々の動きを明確に提示している点も戦争の悲惨さを浮かび上がらせていると感じさせます。
そして、人の命を奪う行為は許しがたい事ではありますが、この戦争に関ってしまった敵味方に関係なく全員が被害者であると感じさせて、人々が争う事の無意味さを教えられる作品であると思います。

また遊びに来させて頂きます。
今度共よろしくお願い致します。
ではまた。

http://blog.goo.ne.jp/loversoul_2005/
TM
2006年01月23日 23:12
たろさんコメントありがとうございます。また見に来て下さいね!
SUKIPIO
2006年07月01日 09:49
おはようございます。
この作品の様な事はホロコーストの一部であり、第二次世界大戦のヨーロッパ戦線の闇の部分でもありますね。
ゲットーや強制収容所でも、色んな事情があったにせよ、同じユダヤ人がナチスのホロコーストに協力したユダヤ人もいたのも事実ですし、又ナチスはドイツ以外の国でアーリア人の特徴を持つ優秀な子供達だけを集め収容し、民族の優勢・純潔を維持しようともしました。戦後、直接被害にあった、ユダヤ人やジプシーの人達は勿論ですが、前記しました様な、人々の人生にも重く圧し掛かった事でしょうね。
TM
2006年07月02日 17:46
SUKIPIOさんコメントありがとうございます。
本当に、このホロコーストの問題はいくら語っても語りつくせない程の深い問題だと思います。(決して他人事ではないですね。)



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