(今日の一冊)手紙/東野圭吾(著)

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(あらすじ)
強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。


 非常にやるせない気持ちになりますね・・・・・・。犯罪者自体が裁かれ罰せられることは当然だと思うんですが、その家族までも社会的に差別され日陰の身にされてしまうのはちょっと考えさせられますね。これは、正解の無い問題ですから・・・・・。
 まあ、日本は「連帯責任」の考え方が深く浸透していますから、家族という共同体の一員が罪を犯せばその家族全体の責任だということになるんでしょうが、どうも腑に落ちない部分があります。ただ、その反面被害者の関係者の心情も考えなければならないでしょうし、とても難しいですね。
 
 直貴のとった行動が正しいのかどうか、平野社長の考え方が正しいのかどうか良く
わからないですし、作者も示していません。ただ、登場人物それぞれが真剣に悩み・考え導きだした結論をそのまま記しているだけです。だからこそ、読み終えた後非常に考えさせられますし、深く心に沁みこんでくる作品でした。

 今度、映画化されるそうなので、見に行ってみたいと思います。(しかし、予告編を見ましたが、音楽に「言葉にできない」を使うのはちょっと反則ですよねw)

 

 

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